皆さんこんにちは! LEALEA &AURA SPAの管理栄養士です。
夏真っ盛りとなって最近、暑くて暑くて……そして湿度も高くて、と過ごしにくい日々が続いています。苦しいのは人間だけじゃなく、食べ物も一緒。より腐りやすかったりと、何かと気を付けなくてはいけない時期でもあります。
今回お伝えしていくのは、『食中毒』について。
飲食店で発生してニュースになる、といった事件を目にすることもありますが、ご家庭でも当然発生しうるもの。その中身を知って、各自で予防できるようになりましょう!
食中毒とは?
「食中毒」とは、食べ物や手に付着した細菌やウイルスが体内に入り、下痢や腹痛といった症状を起こすことをいいます。一般的には2,3日程度で回復するものですが、症状が酷いものはもっと長引いたり、発熱や嘔吐を伴うことも。
食中毒の原因は、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などが挙げられます。最近の多くは室温(約20℃)から活発に増殖を初め、人間や動物の体温ぐらいの温度が最も増殖のスピードが速くなります。
湿気を好む性質から、気温や湿度が高くなる梅雨、夏の時期には細菌による食中毒が増加します。
細菌の種類と特徴
・カンピロバクター
原因となる食品:鶏肉、牛肉、豚肉と井戸水。
潜伏期間:2~4日程度
症状:吐き気、腹痛、水のような下痢
・ウェルシュ菌
原因となる食品:肉、魚とその加工品、シチューなどの煮込み食品、加熱調理済み食品
潜伏期間:10~12時間
症状:下痢と腹痛
・黄色ブドウ球菌
原因となる食品:おにぎり(手指の化膿創を介して感染)、牛乳
潜伏期間:1~5時間
症状:吐き気、嘔吐、下痢
・セレウス菌
原因となる食品:チャーハン、スパゲティ、スープ等
潜伏期間:嘔吐型は1~5時間、下痢型は8~16時間
症状:毒素の違いによって、嘔吐型と下痢型の症状に分けられる
・寄生虫(アニサキス)
原因となる食品:魚介類
潜伏期間:無し
症状:激しい腹痛、吐き気、嘔吐
食中毒予防の原則とは
細菌による食中毒を予防するためには、
・細菌を食べ物に「つけない」
・食べ物に付着した細菌を「増やさない」
・食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
という、3つの原則を実行する必要があります。
また、ウイルスが原因となる食中毒予防の場合は、すこし条件が変わります。
・ウイルスを調理場に「持ち込まない」
・食べ物や調理器具にウイルスを「広げない」
・食べ物にウイルスを「つけない」
・付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」
という、4つの原則がありますので、気を付けましょう。
ウイルスと細菌では特徴が異なるのが見えてきますね。
ウイルスの場合は、食品中で増えることはありません。そのため、「増やさない」という細菌の場合の原則は当てはまりません。ただし、ウイルスはごくわずかな汚染でも食中毒を引き起こします。
ウイルスを食品に「つけない」を確実に実行するためには、調理者は勿論、調理器具や調理環境など、調理場全体がウイルスに汚染されていない状態であることが極めて重要になります。
そのような環境の為に、調理場内にウイルスを「持ち込まない」、仮に持ち込んでしまった場合にも、それを「広げない」ことが大切です。
ご家庭で実践出来ること
①買い物:消費期限の確認、肉や魚はそれぞれ分けて包む、出来るだけ早く家に帰る
②家庭での保存:すぐに冷蔵庫・冷凍庫で保管する。冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は‐15℃以下に保つ。冷蔵庫はその収納量の7割程度に抑える。
③下準備:こまめな手洗い、食材は流水で洗う
④調理:調理中もこまめに手洗い、食品の中心まで十分に加熱する(中心部75℃1分以上加熱が目安)
⑤食事:食事の前に手を洗う、長時間室内に放置しない
⑥後片付け:出来るだけ早く洗う。タオルやふきんは清潔な完走したものを使い、流しや三角コーナーも清潔な状態を保つ
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
夏場の食事も楽しみながら、上記を実践して食中毒を予防しましょう!
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