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人生100年時代を軽やかに生き抜くマインドフルネスヨガのすすめ

人生100年時代を軽やかに生き抜くマインドフルネスヨガのすすめ

withコロナ生活も3年目となりました。3回目の夏、皆様はどう過ごされましたか?

行動制限は緩和されたものの、やはり感染リスクを考えると外に出る機会はめっきり減ってしまったという方も多いのではないでしょうか。最近ではコロナ禍により引きこもり傾向に陥ってしまった高齢者の心身の衰えが、コロナの二次災害として懸念されています。

高齢者に迫りくる「フレイル」とは?

「フレイル」という言葉、その意味はご存知ですか?
「フレイル」とは「虚弱」を意味する言葉で、加齢により心身が衰えた状態のことを指して使います。その程度は「健康な状態」と「要介護状態」の間の段階です。
このフレイルは「身体的フレイル」「社会的フレイル」「精神、心理的フレイル」の3種に分けられており、この3つが連鎖しながら老いが進んでいくとされています。
自粛のために外出せず、人と会わず、テレビや新聞からの情報を得るだけの日々を送る高齢者にとっては、まさに運動不足、コミュニケーション不足、気分転換不足な状態であり、3種の「フレイル」が同時進行しやすい時代になってしまった、ということが言えます。
皆様のご家族はいかがでしょうか。ご自身の衰えなども気になるところがあるかもしれません。このような老いに対してはどのように向き合ったらよいのでしょうか。
また、認知症やその疑いがある場合、そのような家族とはどのようにコミュニケーションを取っていけばよいのでしょうか。

高齢期の不安な精神状態

高齢になると誰もが陥る状態というのが「適応不安」です。
昔はできていたことが次第にできなくなり、物忘れが頻繁になり、様々な場面で喪失感を重ねていくことになります。この時に、不必要に若さへの執着を持ってしまったり、失ったものに対する嫉妬を抱えてしまったり、こうあるべきであるという「べき」思考に固執してしまったり、家族には「昔のことでしょ」「いい加減にして」と受け入れてもらえなくなると、不安のループに入ってしまいます。仮にこの時期が認知症の初期段階であった場合、不安のループはより症状や不安への注意を強く促し、悪循環が認知症を進行させてしまう要因にもなりうるのです。
そして、この適応不安の際の精神的アプローチこそが、本格発症させないため、または症状を悪化させないために非常に重要な鍵となるのですが、ここでご紹介させていただきたいのが「森田療法」と「マインドフルネス」です。

日本古来の精神療法「森田療法」

1919年に精神科医である森田正馬によって考案された日本古来の精神療法です。
森田療法の考え方は「あるがまま」と至ってシンプル。本来は不安神経症やパニック障害などの療法ですが、認知症の疑いのある患者への森田療法的介入は、変わっていく自分や生活への不安に対して、うまくやり過ごせるような考え方であり、その汎用性に注目が集まっています。

原始仏教の瞑想をベースに考案された「マインドフルネス」

原始仏教の瞑想をベースに考案された「今ここ」に思いとどまる心の在り方で、ビジネス界においては大手企業が研修に組み込むことで一躍脚光を浴びました。
治療プログラムとしてはマインドフルネスをベースとした「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」や「マインドフルネス認知療法(MBCT)」などがあり、心身症や精神疾患においての有効性が証明されています。

この森田療法とマインドフルネス、考案された時代も場所も人種も違うのですが、非常に共通点の多い考え方であり、いずれも仏教が根底にあり「生病老死」に対しての真理をついた考えに基づいています。
では、これらをどのように認知症予防、介護予防に繋げていくのでしょう。


高齢期、喪失感との向き合い方について

昔はできていたことができなくなるということは、本人にとっても傍にいる家族にとっても、胸が痛む出来事となるでしょう。
そのような出来事に対して、どのようにふるまったら良いのか。想像できますか?

森田療法では「あるがまま」とお伝えしました。つまり、起こってしまった失敗に対して
・あるがままにがっかりします
・感じるがままに悲しがります
・感じるがままに悔しがります
感情にネガティブのレッテルを貼ったり蓋をすることなく、あるがままに開放します。きちんと味わい尽くせば気が済んで、次に進めるようになるのです。
そうして一つずつ受け入れられるようになり、いちいち気にしなくなり、「べき」思考から離れることができます。

そのうえで、過去の後悔や先々の不安で頭をいっぱいにするのではなく、マインドフルに今行っていることに注意を向けた生活を行っていく。このようなマインドを持って生活をしてくことで、認知症予防や介護予防が期待できるのです。

マインドフルネスヨガを体験しよう

これらの精神療法は、ヨガ哲学にも精通していて非常に相性が良いものです。

できれば若いうちからヨガに取り組み、「あるがまま」「今ここ」の精神を落とし込んでおくことが、健やかな老後を迎える秘訣になるではないかと考えます。また、ただやみくもにヨガクラスを受けるのではなく、より一層これらの哲学を大切にしたヨガを意識づけることが、今後の高齢化社会に向けて、ご家族のため、ご自身の為になるかと思います。

更に詳しいお話、かんたんに実践できるマインドフルネスヨガをAURA SPA無料オンラインセミナーで毎月開催しています。どなたでもお気軽にご参加くださいね。

文/石井及子日本ヨガメディカル協会

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