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大丈夫じゃないけど「大丈夫」と言ってしまう頑張り屋さんへ

大丈夫じゃないけど「大丈夫」と言ってしまう頑張り屋さんへ

口癖のように「大丈夫」と言ってしまう

「これお願いできる?」
「大丈夫だよ」

「○○でいい?」
「大丈夫だよ」

聞かれたら考える間もなく口癖のように「大丈夫」と言ってしまう人、結構多いのではないでしょうか。

そもそも日本人は足並みをそろえることを美徳としています。
また日本社会では「大丈夫じゃない」と正直に答えることが憚れるような風潮があります。
昨今でこそコンプライアンスが叫ばれ企業では従業員のメンタル面まで手厚くフォローする福利厚生がなされるようになりましたが、その仕組みは体裁だけでなく実際に機能しているのでしょうか。さらには地域社会や家庭にも浸透しているのでしょうか。

体はひとつ
1日は24時間
誰にも平等に与えられている条件の中で、どこまで頑張ったらいいんだろう、どうなったら断ってもいいんだろうと悩むことはありませんか?
実際のところ、自分を守ってくれるのは社会でも家族でもありません。
今日は自分で自分を守るため、また自分らしくあるために安易に「大丈夫」を使わなくなるようなお話したいと思います。

大丈夫と言ってしまう心理

実際は大丈夫でもないのについ「大丈夫」と言ってしまうその心理にも様々あると思いますが、今日は3つのパターンを考えてみたいと思います

1.断る勇気がない場合

「期待に応えないとがっかりされそう」
「誰かがやらなくてはいけないのを断るのは心苦しい」など…
この状態は人間関係に対する不安が背景にあり、感情面が優先され主観的になっているとも言えます。このようになる原因には元々の性格が起因している場合もあれば、心身共に疲れ果て余裕がない時にもこのような主観的思考に陥りやすくなります。赤信号状態と考えてよいでしょう。

2.大丈夫と答えた方が楽な場合

「断る理由を誤解なく伝える手間を考えたら言われた通りにする方が楽」
「余計な気を使うくらいなら自分が無理した方がマシ」など…
この状態は冷静に選択肢を考え比較しての客観的判断に基づいているので、精神面にはまだ余裕がありそうですが、それでも黄色信号と言えます。
気持ちを抑え続けたり、一人背負い込むことで、無理がたたれば限界が訪れ、うつにもなりかねません。

3.チャレンジ精神が旺盛でポジティブに捉えている場合

「不本意なことも自分の経験や肥やしにできる」
「気合いで乗り切ってみせる」など…
一見ポジティブに見えますが、実は人間の脳はストレスがかかるとコルチゾールやアドレナリンを出し疲れを感じにくくするようにできています。火事場の馬鹿力というやつです。なので、このような状態で精力的にこなしているとしたら危険です。
本人は疲れている自覚なくどんどんやろうとするので、ある日ポキっと折れてしまったり、うつ病を発症する可能性も充分に考えられます。やはりこのケースも黄色信号と言えるでしょう。

さぁ、3つのタイプを並べてみましたがあなたはどのタイプに近いですか?
結局のところ、大丈夫じゃないのに大丈夫と言い続けてしまう事に、安心安全な青信号は存在しないのです。自分を守れるのは自分しかいません。
まずは自分自身を大切にするために断る勇気を持ってみましょう。

ではここからは断る事に対しての精神的負担が軽くなるようなお話をして行きたいと思います。
無理をすると何がよろしくないのか、その具体的な理由を知っていただきたいと思います。

うつ病ウィルス説

「うつ病にウィスルが関連していた」ということはご存知ですか?
2020年、東京慈恵会医科大学の近藤一博教授グループはうつ病に関連するたんぱく質を発見し「SITH-1遺伝子」と名付けました。このSITH-1遺伝子はヒトヘルペスウィルス6が作り出すたんぱく質です。ヒトヘルペスウィルス6というのはほぼすべての人が幼児期に突発性発疹として感染し持ち続けているウィルスで、疲労がたまると唾液中に急増することがわかっています。その際、鼻の奥の「嗅球」に感染し、SITH-1を発現させ細胞死を引き起こし、それによって脳内のストレス物質が増えたり炎症が起こりうつ病を発症するという流れです。
これまで言われていた「疲労がたまるとうつ病になる」というメカニズムが明確になったということですね。
根性論でどうにかなる問題ではなく、物理的に体を休める、脳を休めることがどれだけ大切かということを示してくれた研究結果なのです。

この話から、自分の感覚や気持ちだけで判断することなく、定期的な休息、リフレッシュが誰にも平等に必要である、ということがご理解いただけたかと思います。
断ることをせずいつか自分が潰れてしまっては、返って周りに迷惑をかけるかもしれないのです。
視点を切り替えて少し勇気を出し、断ったり手替わりしてもらうということを習慣化していった方が良いでしょう。

「大丈夫じゃない」と言える自分作り

理屈はわかっても現実は・・・という声が聞こえてきそうですが、その上で言い出しにくい「大丈夫じゃない」をどうしたら言えるようになるかを考えてみたいと思います。
こんな考え方はどうでしょうか。
「責任感ある人は安易に引き受けない」
万全でなく余裕のない状態では相手の要望に答えられないかもしれないということです。余裕を失っていた為にケアレスミスをしてしまったりパフォーマンスが落ちたという経験、皆さんもあると思います。となると大丈夫じゃないのに安易に引き受けてしまうことそのものが無責任な行為なのかもしれないのです。

こう考えれば、断るという選択肢は決して気が引けることではないですよね。先々まで見据えた適正な選択として「大丈夫じゃない」という返事をするのであれば罪悪感が減り、誠実に伝えることができるのではないでしょうか。わがままな意見としてではなく、相手のためでもあるスマートな提案というスタンスです。代替案なども補足すると尚良いでしょう。
気を揉むのは最初のうちだけです。次第にルーティン化され断り上手になってきます。
大丈夫じゃない時に大丈夫じゃないと素直に伝えることで、あなたが潰れる事なく笑顔で居続ければ、それは自分のためだけでなくまわりのためにもなっているはず。
「休む事も仕事」「自分を守ることは大人の流儀」
このような考えを内蔵し、勇気を出して「大丈夫じゃない」を伝えましょう。

ゆとりをくれるマインドフルネス

ここからはあれこれ考えなくとも自然と余裕が持てるメソッドをご紹介したいと思います。断り上手になるためにも是非取り入れて見ていただいきたいと思います。
それが「マインドフルネス」です。

「マインドフルネス」とは「今ここに意識を向ける心の在り方」であり、瞑想やヨガ、日常の営みで習得することができます。これを習慣づけていくことで、現状を俯瞰したり冷静な判断を下すことができるようになってきます。無責任になんでも「大丈夫」と言ってしまう生活から抜け出しましょう。

具体的なやり方は、今やっていることに意識を向けこの瞬間を感じ取るだけです。
マルチタスクからシングルタスクに切り替え、時間という概念や善悪の判断を一旦手放し、静かに自分と向き合う。
これらを呼吸法やちょっとした動作を通じて実践していくと脳が鎮まり冷静さを得られるから不思議です。
追い詰められた瀬戸際から見える狭い景色ではなく、遠くから全体を眺めるような景色が見えてきます。
このような余裕が生まれれば、これまで述べてきたような問題を、細かくあれこれ考えなくとも自然と解決へ向かわせることができると思います。

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文/石井及子日本ヨガメディカル協会

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