今回は、姿勢についてお話していきます。
突然ですが、皆さんは「姿勢」ときいてどんなことを思い浮かべますか?
・姿勢が良くないと言われる
・猫背気味だ
・何となく動きづらいような気がする……
などなど、姿勢という言葉一つを見ても、色々な不安や問題などが浮かんでくるのではないでしょうか。
逆に、「私は姿勢が良くて、姿勢については何も問題がない自信があります!」という人の方が珍しいかもしれません。
まずは、「運動」と「姿勢」に関係があるのか、お話していこうと思います。
姿勢と運動
実勢に体を動かしてみてください。
まずは肋骨(バストの下)に手を当てて、深呼吸をしてみてください。どうでしょうか?
肋骨が広がったり縮まったりする感覚が確認できると思います。
それが終わったら、今度は姿勢を悪く(背中や骨盤を丸めて)してみましょう。その状態で同じように深呼吸をしてみてください。
どうですか?
明らかに呼吸がしにくくなったと思います。
もちろんこれは極端な比較ですが、このように「悪い姿勢」で運動を続けることはそれだけで、非常に効率が悪いのです。
そして、体には固有受容器というものがあり、その状態を維持しようという力が働きます。すると、何が起こるでしょうか。
本当なら、運動して姿勢を正したいのに、より悪い姿勢を維持しようとしてしまうのです。折角運動をするのに、これではまったく意味がありません。
しかし、それは裏を返せば、「正しい姿勢で運動を続けることで、良い状態を維持させることができる」ことでもあります。少し大変ですが、この繰り返しが続いていくことで、大きな変化を生み出します。
正しい姿勢とは?
それでは、正しい姿勢とはどのようなものでしょうか。
自分の体を意識しながら、姿勢を作っていきましょう。
横から見たときに、耳垂(耳の後ろ)、肩峰(肩先)、大転子(骨盤、太ももの付け根辺り)、股関節前部(膝蓋骨後面、膝)、外果の前方(くるぶし)の5ポイントが一直線になる状態が良いと言われています。
背中から見た場合は後頭隆起(後頭部)、棘突起(背骨)、殿裂(お尻の割れ目)、両くるぶしの間が一直線になる状態です。
猫背の人は、膝が曲がっていたて前に出ていたり、首が前に倒れているので、耳がラインより前に出ていることが多いです。体重のかかり方が悪く、肩凝りが起きたり、腰痛や膝痛などに繋がってしまいます。
姿勢を正すために
姿勢を良くしたい、とは思っても、何を意識すればいいのかが分からないと困りますよね。
ここでは、意識するだけで姿勢が大きく変わる5つのポイントを紹介します。
1 上から釣り上げられるように
頭頂部から釣り上げられているように、頭を体の重心の真上に持っていきましょう。
2 顎を引く
視界は正面に向けたまま、顎を引きます。
すこし、胸を前に出すような形になります。
3 肩をおろす
肩からは力を抜きます。特に力をかけず、重力に沿って下げましょう。
難しい方は、一度肩にぐっと力を入れて、そこから脱力してみると感覚が掴みやすいですよ。
4 胸を張る
先の「顎を引く」でもお伝えした通り、胸を前方に少し突き出すような形になります。
胸を出しても、頭や肩は前に出ないように気を付けましょう。
5 下っ腹を引き上げる(力を入れる)
お腹から胸にかけての内臓を持ち上げるようなイメージで、腹部に力を入れましょう。
以上です。
この5つを意識するだけでも、姿勢の改善に大きく有効です。
長時間座っていたりして、「何となく体が痺れてきたな、疲れてきたな」と感じたときには、是非意識してみてください。
今回お伝えしたポイントだけでも効果がありますが、姿勢が悪い原因によってその効果にも個人差があります。
最終的に最も有効なのは、その人に合わせた姿勢の治し方。
「個別で見てほしい!」という希望や、「もっと姿勢について知りたい」という風にお考えいただけた方は、是非LEALEAにお問い合わせください。
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