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ヨガ哲学「正直に生きていますか?」

ヨガ哲学「正直に生きていますか?」

皆様、こんにちは。

秋も深まり、肌寒い日も多いですが、体調を崩されてはいないですか?
前回のコラムでは「非暴力(ヨガでは『アヒムサ』)」についてお話させて頂いたのですが、ご覧いただけましたでしょうか?(まだの方は、そちらも是非お読みください!)

筆者は前回のコラムを書きながら、改めて「食べ過ぎないように注意しよう」と、内臓への非暴力の目標を立てました。食事は気持ち少なめにして、腹八分目を意識。「物足りなく感じてしまうかな」とも思いましたが、意外と体の感覚は軽くなり、動きやすさも感じられるように。仕事にも、以前よりも前向きに向き合うことができるようになったのではないかな、と感じています。

皆さんも、何かを始めるときには、現在の状況と、やり始めてからの途中経過、そして結果の3点の違いを自分でも感じてみてくださいね。

前回のヨガコラムはこちら↓

日常にあふれている”ウソ”

さて、前置きが少し長くなってしまいましたが、今回はヨガの八支則のヤマの中から、「サティヤ」をご紹介。サティヤとは、「嘘をつかない事、正直であること」です。
日本には「言霊」という考え方がありますが、サティヤはすこし、言霊に似ています。

日常はウソに溢れています。相手を傷つけないために嘘をついたり、自分を守るために嘘をついたり。そんな些細な嘘を含めて考えると、1週間で一度も嘘をつかない人というのはあまりいないのではないでしょうか。

嘘というと悪い印象を持ちがちですが、実際にはどうでしょう?
相手を傷つけるため、騙すための嘘よりも、すごくつらいのに「大丈夫」と伝えたり、本当は悲しいのに「このくらいは平気だよ」と言ったりする、相手を傷つけまいとする嘘をつくことの方がずっと多くはありませんか?

”やさしい”は誰の為?

相手を思いやるその優しさでついた嘘は、本当に相手にとって良いものなのでしょうか。

誰しもがそういったウソをつくことも、つかれることもあると思います。しかし、例えば嘘は気付かれることもあります。何となく、様子が変だなと思われてしまうこともあるでしょう。

そんなとき、ウソをつかれた側は優しいと感じるだけではいられません。良かれと思っていても「どうして本当のことを話してくれないのかな」と思われたり、却って心配をかけてしまったり。そんなことを繰り返していくと、気が付いたときには心が折れてしまっている、崩れてしまっている危険性も出てきます。一時的に、その瞬間は丸く収まるとしても、双方にとって本当に良い結果にはつながりにくいのではないでしょうか。

本当ならその場で「嫌だ」と伝えれば無かった筈のストレスが、その場を嘘で誤魔化してしまったこと何年も付き合わないといけないものになったりすることも珍しい話ではありません。
一度「大丈夫」と言ってしまったことを「やっぱりだめ」と言うのは、言いづらくて躊躇ってしまいがちですよね。

ウソのない生き方

ウソをつかないこと、正直でいる事は、思っている以上に難しいものです。いきなりゼロにしようというのは困難ですが、少しずつ練習をしてみるのはいかがでしょうか。
嫌だったことはどのように嫌だったのかを伝えたり、ストレスを溜めてしまっているなら何でもかんでも受け入れるのではなく断ってみたり、それが難しければ妥協案を出してみたり。

少しでも、自分にとっての居心地の良い環境を整えていけるようにしていきましょう。

◆リンク集

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