こんにちは、LEALEA&AURA SPAの管理栄養士です。
突然ですが、皆さんはお菓子を作るときや料理をするときに「甘味を加えたい」と思ったら、どんな調味料を使用しますか？
甘味といえば砂糖。多くの方が、砂糖を使用しているのではないかと思います。

甘くて美味しい砂糖ですが、カロリーが多いのが難点。糖質も非常に多く、ダイエットの観点から見ても、健康の観点から見ても、摂取量を抑えたい調味料ですね。

砂糖を控えたいダイエットをしている人達の間で、今、「ラカント」という甘味料が話題になっています。皆さんはご存じですか？
今回は、その「ラカント」について。どんなものなのかを詳しく紹介していきたいと思います！

ラカントとは

ラカントは、植物由来の自然派甘味料。その甘さは砂糖と同じでありながら、なんとカロリーがゼロ、糖類もゼロという夢のような調味料なのです。

漢方にも使われているウリ科の果実「羅漢果（ラカンカ）」の高純度エキスと、とうもろこしなどの発酵から採れる天然の甘味成分「エリスリトール」から生成されます。
加熱しても甘味が変わらないことが大きな特徴となっており、様々な料理やお菓子作りに使用することができます。

羅漢果

また、多くのレシピでは砂糖を使用することを想定して甘味料の分量を記載していますが、他の甘味料では砂糖とは甘さが異なるため、その都度レシピ記載の分量を計算し直す必要がありますが、ラカントは砂糖と同じ甘さなのでその必要がありません。レシピの分量をそのまま使うことができます。砂糖から置き換えるだけでお手軽にカロリーや糖類をオフできるので、非常に使いやすい甘味料ですね。

どうしてカロリーゼロになるの？

ラカントの栄養成分表示（100gあたり）を見てみましょう。すると、

炭水化物・糖質　99.8g

となっています。

これは、ラカントの成分であるエリスリトールによるものです。
「糖質」の内、「糖類」と分類されるものが直接血糖値に影響し、太りやすさにも繋がります。エリスリトールは、糖質の一種ではありますが、糖類ではありません。体内では殆ど吸収されず、尿として排出されるため、カロリー・糖類がゼロになります。

人工甘味料との違い

砂糖の代用となる甘味料と人工甘味料を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

人工甘味料とは、自然には存在していない物質から科学的に合成して作られた甘味料であり、食品添加物の一種です。砂糖の何百倍という甘味の強さを持ち、ごく少量の使用で砂糖のような甘味を付けることができます。

もちろん、これらは厚生労働省によって安全性が評価された上で販売されております。代表的なアスパルテームは、非常に多くの国での販売が認められていることからも、安全性の高さも評価できるものでしょう。
しかし、一方では今も健康被害があるのではないかという声は上がっており、歴史が浅い故に研究データの乏しさからも、その安全性を疑問視する研究も続けられています。

しかし、ラカントは上述の通り、「完全植物由来」の甘味料です。少なくとも、「人工的なものを体内に入れることによって起こる健康被害」を心配する必要はありません。総じて、健康被害などの心配が少ないと言えるでしょう。「人工甘味料にはちょっと抵抗がある」という方にも、ラカントなら取り入れやすいのではないでしょうか。

さいごに

ここまで、ラカントの特徴やメリットを説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
天然由来の成分で、カロリー・糖類ゼロはとても魅力的ですね。

ただし、一つ注意点があります。
「砂糖をラカントに変えよう」と思う方は、多かれ少なかれ健康のことを考えている方かと思います。中には、既に糖質をカットする生活をしている方もおられるのではないでしょうか。既に糖質を減らす生活をしている方が、砂糖まで全てカットしてしまうと、血糖値が必要以上に低い状態が続いてしまいます。血糖コントロールが乱れ、空腹や震えといった、低血糖症状が出る恐れがあります。

そのため、全ての砂糖をラカントに変えるのではなく、お菓子を作るときなど、大量の砂糖を使用するときや、普段の食生活で糖質の摂り過ぎを感じている方などが、ラカントを取り入れてみることをお勧めします！

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