こんにちは、LEALEA＆AURA SPAの管理栄養士です。
普段の買い物で、『トクホ』……という言葉、聞いたことはありませんか？
買い物をするときに、食品を選ぶ基準にしている、という人もいらっしゃるかもしれません。
「特定保健用食品」「機能性表示食品」といった言葉を、食品選びの際に一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
特定保健……機能性……と、なんだか良さそうなニュアンスを感じて選んでいる方、きっといらっしゃるかと思います。
今回は、その「特定保健用食品」「機能性表示食品」の、意味を知っていきましょう。
それぞれの違いを知って、その上で自分に合っている物、必要なものを選べるようになりましょう！
「保健機能食品」とは？
国が定めた安全性や有効性に関する基準等に従って、職能が表示されている食品です。
保健機能食品には「栄養機能食品」「特定保健用食品」「機能性表示食品」があります。
これら保健機能食品以外の食品は、食品の機能を表示することができません。
例えば「体脂肪を燃焼させる」と商品に表記するためには、そういった機能を持っていることを証明しなくてはいけません。それが認められているのが、「保健機能食品」です。保健機能食品はその審査の違いによって分類されており、有名な『トクホ』もそのうちの一つになります。
今回は、この内の二つ。
「特定保健用食品」と、「機能性表示食品」の二種類について、紹介します。
特定保健用食品（トクホ）とは
トクホと呼ばれることの多い『特定保健用食品』とは、生物学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品の事です。
保健機能を有する成分を「関与成分」と呼び、有効性や安全性を消費者庁が個別に審査しています。
食品に「お腹の調子を整える」「骨の健康に役立つ」など、具体的な効果を表示することが許可されています。
機能性表示食品とは
機能性表示食品とは、特定保健用食品と同様に、保健機能を表示することができる食品です。
違いとしては、消費者庁の個別許可を受けたものではなく、事業者の責任で保健機能を表示することを、消費者庁に届け出をしているものとなります。
「～が報告されています」と言った形での表示がされています。
何を選べばいいの？
2つの大きな違いは、国の審査・消費者庁の許可の有無です。
その為、性能的な面で「こっちの方が優れている」という差はありません。
一方で、先日2024年の3月末頃に大きく報道された紅麹サプリメント（機能性表示食品）による健康被害の事例がありました。今後、機能性表示食品の制度が厳しくなるなど、影響があるかもしれません。
消費者庁WEBサイト：『紅麹を含む健康食品関係について』
https://www.caa.go.jp/notice/other/caution_001
ただ、これはあくまで機能性表示食品の中の一つに、調査が不十分な事例があった、というものです。これを以て、機能性表示食品の全てを否定することはやはりできません。
そのため、無理にトクホを選ぶのが正しいというわけではなく、ご自身のライフスタイルに合った食品を選ぶことが重要です。
さいごに
スーパーに行けば、保健機能食品は数多く並んでいます。
確かに保健機能食品は、一定以上の裏付けの下で健康を謳う効果のある食品ですが、そればかりを取れば良いわけでも、また保健機能食品でなければ健康になれないというわけでもありません。
「血糖値を下げるはたらきがある」というように、「こんな効果があります」という宣言にちゃんとした裏付けがあることの証左であり、例えば血糖値が高くない人には、「血糖値を下げる」保健機能食品は特に必要はないのです。
むやみに保健機能食品ばかりを選択しようとせずに、ご自身が普段の食事の中で不足している栄養素は何なのか、積極的に摂っていきたいものは何なのか、を考えながら、「偏りの無い、バランスの良い食事」を心がけていきましょう。
その中で、どうしても不足しがちなものであったり、追加で得たい効果がある時に、保健機能食品を重視するのも、良いかもしれません。
自分が何の栄養素を摂るべきなのかが分からない、という方は、まずはプロフェッショナルに相談をしてみるのが最適です。レアレア&AURA SPAでは、管理栄養士が施設に常駐しており、またオンラインでも無料のセミナーを開催しています。
いつでもお気軽にご相談ください！
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