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”不自然な存在”?「トランス脂肪酸」を知っていますか?

”不自然な存在”?「トランス脂肪酸」を知っていますか?

こんにちは、LEALEA&AURA SPAの管理栄養士です。

今回のコラムのテーマは、「トランス脂肪酸」です。ジムに通っている方は、いかにして体重を増やさないようにするか、また減らしていくのかを考えていらっしゃる方が多いかと思います。その為にどうすれば良いのか、というお話を、今回はこの「トランス脂肪酸」に焦点を当ててお話していこうと思います。

何を改善すれば良いのか、わかりやすくご紹介していきますので、是非最後までご覧ください!

脂肪酸とは?

トランス脂肪酸とは、その名の通り「脂肪酸」の一種です。では、脂肪酸とは何でしょうか。

まず、脂肪酸というのは、油脂(油)を構成する部品のことです。簡単に言うと、動物性脂肪に含まれる脂肪酸は「飽和脂肪酸」という種類に当たり、酸化に強く、常温では固体になります。一方で植物油の脂肪酸は「不飽和脂肪酸」という種類となり、酸化に弱く、常温では液体です。この融点の違いは、脂肪酸の形がまっすぐか。それともくの字に曲がっているのかによって決まります。

さて、トランス脂肪酸を見ていきましょう。トランス脂肪酸とは特定の脂肪酸を指す名称ではありません。特殊な工程で生成される、脂肪酸のグループの総称です。

トランス脂肪酸という言葉は、スーパーマーケットの売り場、製品のパッケージなどで目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。そんな時、多くの場合「トランス脂肪酸を減らしました」という売り文句が使われます。ここから、できれば摂取を避けたいものであることは想像できますよね。それにはもちろん、理由があります。トランス脂肪酸は、天然にはあまり存在せず、工業的に油脂を加工する際に生じる不自然な脂肪酸であり、体に悪影響を及ぼすことが分かっているからです。

トランス脂肪酸はどのように生成されるのか

①硬化油(加工油脂)を作るとき

簡単に言うと、常温で液体である油を個体にすることです。例えば、常温で液体の植物性油脂を加工して、マーガリンのように固化させます。この製造方法は19世紀末にヨーロッパで発見され、第二次世界大戦によるバター不足の折には工業的な生産量が劇的に増加しました。

②食用植物油を作るとき

食用植物油とは、菜種や大豆、トウモロコシなどから作られるサラダ油のことです。食用植物油は油脂中の好ましくないにおい成分を脱臭して製品化されます。この脱臭の為には200度以上の高温での処理が施されますが、その際にトランス脂肪酸もまた発生します。

ちなみに、ご家庭での調理の際の油の温度は約160℃~180℃であり、この温度ではトランス脂肪酸は殆ど生成されることはありません。

どのような食べ物に含まれているのか

食品包装などに記載される成分表示では、マーガリンやショートニング、ファットスプレッド、食用植物油、加工油脂と表示されているものに、トランス脂肪酸は含まれています。その含有量は銘柄によってかなりのばらつきがあります。

ショートニングは聞きなれないかもしれませんが、バターやラードの代用品として広く利用されていて、菓子類の多くに含まれます。サクサクした触感を出すために用いられることの多いものです。

どのような健康リスクがあるのか

では、トランス脂肪酸は結局どのような悪影響のある物質なのでしょうか。研究の結果判明している、『トランス脂肪酸を過剰に摂取した際にリスクが高くなる疾患』は次のものがあります。

・LDLコレステロールの増加、HDLコレステロールの現象
・肥満
・アレルギー性疾患
・低体重出産(未熟児)
・胎児喪失(流産、死産)
・子供への晩発影響

トランス脂肪酸は、その他の脂肪酸と同様に99%は体内に吸収されます。摂取したらその分吸収されてしまうようなものですので、より気を付けないといけませんね。

私たちは、普段どれくらい摂取しているのか?

複数の調査がありますが、結果はかなりばらつきがあります。正確なところは分かりませんが、日本の国民平均はおよそ1g前後/日、と言われています。しかしこれは個人差が非常に大きく、殆ど摂取しない人もいれば、一人で3g/日も摂取しているような方も。また、外食や弁当などで1食あたり0.5gを超える量を含んでいるものも流通していますので、自分の食べるものをしっかりと選ぶことが重要になっています。

また、どのくらいなら摂取していいのかという基準値にも少し計算が必要です。WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に、と伝えています。更に、自分が摂取したトランス脂肪酸の量も容易には計算できません。例えばマーガリンを使ったとして、マーガリンを何g使ったか、そしてその中にどれくらいトランス脂肪酸が含まれているのか、は分からないものがほとんどと思います。
今はリスクを理解した上で、トランス脂肪酸を多く摂取することになりそうな食事を避けるように選んでいきましょう。

さいごに

トランス脂肪酸は、今では様々な食品に含まれています。成分表示を確認し、「マーガリンやショートニング、ファットスプレッド、食用植物油、加工油脂と表示されているもの」をできるだけ避けていくことで、摂取を少しでも減らすことができます。

成分表示を見る癖をつけ、自分自身の体を守っていきましょう!

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