『16時間の断食』が体を整える？【オートファジー】って何？ │ ライフスタイルコラム

突然ですが、【オートファジー】という言葉をご存じでしょうか？

皆様こんにちは、LEALEA&AURA SPAの管理栄養士です。
オートファジー、ダイエットについていろいろと調べたことがある方は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。「オートファジーダイエット」とも言われる、【一日の内、16時間断食する】というダイエット法です。

一日24時間の内、16時間の断食。それ以外の8時間であれば、好きなものを食べることが出来ます。回数は8時間の内に2回食べることが推奨されているものです。

時間さえ守れば内容に制限がないため、何でも食べられるというのが魅力的です。それを聞いて「やってみようかな？」と思う方も多いダイエット法です。

不要なものを材料にして新たなたんぱく質を作り、細胞がどんどん生まれ変わっていくため、肌つやも良くなりますし、体内からアンチエイジングの効果を発揮してくれるものになります。
そんなオートファジー、「好きなものを食べられて」「体の内側からアンチエイジング」と良い事尽くしに見えますが、勿論そこにはメリットとデメリットが存在します。

今回は、そんなオートファジーのメリットとデメリットそしてうまく行うコツを紹介していきます！

1. メリット
- 1.1. 1　免疫力アップ
- 1.2. ２　ダイエット効果
2. デメリット
- 2.1. １　筋肉量の低下
- 2.2. ２　過食傾向になりやすい
3. ポイント
4. さいごに
5. ◆リンク集

メリット

1　免疫力アップ

オートファジーは体内の細胞が新しいものに置き換わることを促進します。そのため免疫力がアップ。更に、消化の為に胃腸に血液が集中しなくなり、血流や血行が良くなる、とも言われています。
16時間の断食によって空腹の時間が出来る為、胃や腸が休むことになり、消化機能の回復も期待できます。特に腸は残留物が無くなるため、腸内環境も整います。

２　ダイエット効果

そして、ダイエット効果も期待できます。
最後に食べ物を口に入れてからおおよそ10時間が経過すると、肝臓に蓄えられた糖が無くなっていく、と言われています。
その代わりに脂肪を分解してエネルギーとして使用することで肝臓の働きを補うため、ダイエット効果が期待できると考えられています。筆者の場合、一日実践するだけで体重が1㎏減少しました。
個人差は勿論存在しますが、食べ物を摂取しないということはそれだけ大きな効果がある、ということですね。

デメリット

１　筋肉量の低下

一日の食事量を減らすため、それに伴い栄養摂取量が低下します。
たんぱく質の摂取量も同様に減少するため、筋肉を作ることが難しくなります。

特に、食事を控えるだけで運動をしないでいると、筋肉の減少によって体重が減少していく傾向があります。体重が減るためダイエットの成功と思いやすいですが、筋肉量の低下は基礎代謝の低下となり、肥満になりやすい体になってしまう場合があることに注意が必要です。

２　過食傾向になりやすい

一日2食にすることで、1食当たりの量が増えて過食傾向になることがあります。
16時間の断食をしているのになかなか痩せない、という方は、食事量が多いからかもしれません。

これらのデメリットを抑えるために、オートファジーを効果的におこなうポイントをお伝えします。

ポイント

１　断食の時間は夜に合わせる

『夜にいっぱい食べて、朝ご飯を抜いて16時間の断食時間を作る』という方が多くいらっしゃいます。

ただ、夜は時間的に余裕がある為に食べ過ぎやすい傾向があり、また夜に多くの食事を摂ることは脂肪の合成を促してしまうため、おすすめできません。
朝と昼に食べて、夕食を食べないようにするサイクルをつくり、朝にしっかりと食べるリズムが適しています。

２　なるべくヘルシーなものを

オートファジーの特徴は、食べるものに制限が無い事です。ただ、それは「16時間の断食があれば何を食べても効果は同じ」というものではありません。
カロリーを多く摂れば、その分ダイエットは難しくなります。たとえばカツ丼を食べると、カロリーはおよそ900kcal、成人女性の一日に必要な量の半分を摂取してしまいます。

2食に減るとはいえ、カロリーオーバーには気を付けたいところです。