リラックスを忘れた現代人
ネット社会、情報社会を生きる私たちに圧倒的に足りていないもの、それは「脳の休息」です。
文明の発展により、人はどこにいてもスマホひとつで新しいニュースを得て、指一本で買い物をし、何年も会っていない友人とSNSでコミュニケーションをとる、そんな便利な世の中になりました。
電車でもトイレでもお風呂でもスマホを手放さない生活では、無駄なものはどんどん省かれ、時短が重宝されます。その便利さと引き換えに、私たちは「何もしない時間」を手放してしまったようです。
「何もしない」はムダじゃない
今や電車の中では、誰もがスマホを見ています。
ただ電車に揺られる時間など勿体ないと皆が思っているはすです。
でも、実はその勿体ないと思っている「何もしない時間」こそ、私たちには必要な時間なのです。
「脳疲労」という言葉をご存知でしょうか。
運動をし続けると体に疲労がたまるように、脳を働かせ続けると、脳も疲労を起こします。
酷くなると、疲労時の体でいう凝り固まった筋肉同様、脳も緩み休むことを忘れて、終わらない連想ゲームのようにずっと考え事をし続けるようになります。
考え事によっては、交感神経が昂り続け、心拍数の増加から呼吸が荒くなります。
息苦しさから口呼吸が誘発され、口呼吸になるとさらに息を吐きすぎてしまい、また息苦しさを感じ、さらに口呼吸をしてしまう…そんな悪循環を招きかねません。
最悪の状況になると過呼吸、過換気症候群へ進展してしまうのです。
また、副交感神経が優位になる時間が少ない生活を続けていると、休息やメンテナンスが進まなくなり、様々な病の原因となります。
ネット社会で健康を維持するためには、「何もしない時間」を意識して作ることがとても大切です。
瞑想のすすめ
「瞑想」という言葉には、様々なイメージがつきまといます。
宗教的なイメージ、難しそうなイメージ、特殊なイメージなどなど。まだ日本では受け入れられていないのが現状かもしれません。
一方、欧米では数年前から「マインドフルネス」としてブームとなっており、特にビジネスの世界では注目を浴びています。
その理由は、瞑想を実践すると脳疲労を回復させることができ、業績UPに繋がるということなのです。
ぷち瞑想の方法
瞑想はインスタントなメソッドではありません。
継続して少しずつ落とし込み、自分のものにしていくという地味な道のりが必要になります。
ただ、そのやり方自体は非常にシンプルです。
1日ほんの数分、何もしない時間を作るだけです。
そしてそれを1週間、1か月、半年、1年と続けてみてください。続けていれば、必ず脳をリセットするスイッチが自分の中にできてきます。
日々の波はもちろんあるのですが、継続すればするほど、簡単にリセットできるようになってくるはずです。
脳の疲れを貯めさせない、小出しに捨てていくことができるようになります。
呼吸法も大切
脳の連想ゲームを断ち切る条件として、リラックスも必要です。
心身をリラックスさせる副交感神経を優位にしてあげましょう。
感情や自律神経を自分でコントロールすることは難しいのですが、呼吸の仕方でコントロールすることができます。呼吸は自律神経に深く関わっており、吸う息では交感神経が、吐く息では副交感神経が優位になります。
呼吸で自律神経に働きかけることを日常やぷち瞑想の中で意識してみてください。
瞑想のコツ、呼吸法は夏のAURA SPAオンラインセミナーでもご紹介します。
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